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覚性
第3章 徘徊〜澄子、小帆里〜
その口から発せられる言葉は最早、先程までの朗らかな声では無かった 苦しそうに息を吐きながら、その片手間に不正確に発せられ、喉奥から搾り出すようにくぐもっている

表情は笑いながら泣いている様な顔で目は虚ろだが、その奥の光はしっかり澄子を捉えている ペニスに沿って往復する右手は目で追えない程、高速で上下しており、ペニスの先端は露出している様にも隠れてる様にも見えている 左手は睾丸に添えられ、もう片方の長く下に伸びた睾丸が揺れていた

「こうするとっ…いいんだよっ…ちんちん!ちちん!気持ちよくんっなるの!ちちんいいのっ擦ると!私のちちんっスグレモノなのっ」急に声が大きくなり、早口で何かまくし立てる それまでは大きく足を開き、澄子に見せびらかす様に突き出していたペニスを、高速で手をスライドさせながらも、ゆっくり腰を引き足を閉じ、今度は爪先で立ちながら行為に没頭している 両足は揃えられ、ピンっと真っ直ぐに伸び始めた

「あっあっあっあっイクよ!イクよイクちちんイクよ!みてぇんっっ!」女子高生は体勢を変えながら高らかに宣言すると、澄子に向かって射精した 澄子は、ペニスの先端から自分の顔に向かって、何かが飛んできたと思った ぼたんと澄子の右眼に何かが当たるとそのの周囲がやや熱くなり、片方の視界が狭くなった 澄子が慌てて手で拭うと、生温かい粘液が指に触れた 粘液はすっと伸び、瞼の上が軽くなった 手を見ると薄黄色がかった白濁の糊のような粘液で濡れていた 何か周りの土や枯れ草の匂いが強くなったような気がした 呼吸の度に喉奥にむせるような感覚がある

目の前のペニスを見ると大きく何度か震え、「ふぅんっんふうんっ!はぉんっんふうっ!」と言いながら女子高生が震える度にその粘液を吹き出していた 勢い良く飛んでいたが澄子の顔に届いたのは最初の一回だけだった その噴出の勢いが弱まるのに合わせて、女子高生の右手の速度が落ちて行く 最後にゆっくり手を上下させると、ペニスの先端からの噴出は止まった

ふと目の前を見ると、女子高生がティッシュをまたごそごそと取り出していた 澄子の顔には関心を払わずに、自分のペニスを覗き込み、ティッシュをあてがっている そして拭き終わるとまた、そのティッシュを乱雑に捨てた 肩で息をしながら呼吸を整え、静かになった女子高生はにこりと澄子に表情で行為の終わりを告げた
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