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覚性
第3章 徘徊〜澄子、小帆里〜
女子高生は心地良さそうな笑みを浮かべながら右手を高速で動かしている ペニスは先端から液体を垂らしながら高速で震えてるように見えた 澄子の方にゆっくり近づいてくる

澄子は後退りし、ぱっと振り返り山を駆け足で降り始めた 先ほどのように顔に粘液がまた飛んできたら、今度は気持ち悪くなってしまい吐くような気がしたからだった いや、もう何か喉の奥からこみ上げるような感覚が続いていた 具合が悪かった 澄子は逃げる事を決断した

少し駆け下りてから澄子が振り向くと、女子高生は追いかけて来ていなかった ただ、大声でこう叫んでいた「すみこちゃんもっおちちん固くなったらっおなにいいしてみてねっ気持ちいいからっおちちんよくなるからっ!」右手が股間で動き続けるのが、見えた 澄子は珍しい物を捨て去るような気分になりながら走り去った

これが澄子が性に目覚めるきっかけだった しかし、この日からすぐに自慰を始めたわけではない 最初はむしろあの日の想い出が、澄子には足枷になっていた あの女子高生と同じ事をしてしまうことに後ろめたさを感じていた 恥ずかしい事だと思っていた ただ同級生の着替えなどが気になるようになったり、ペニスの勃起が以前より強く固く長く持続するようになって行き、ある日股間に手が伸びてしまった 今ではすっかり自慰の虜になってしまい、あの女子高生にある種の尊敬の念すら抱いていた だから今日もこうして、澄子にとっての想い出の地を訪ねたのだ 懐かしい風景は特に変わった部分も発見できなかったが、全体的に昔より狭く小さく見えた 自分が大きくなっただけなのだろう 澄子はそう考えた

今では澄子はあの女子高生と同じ制服に身を包んでいる そして、あの日の女子高生と似たような事をしてみたいと思った しかし、今は自慰は出来ない 自分が用を足す所を誰かに見て欲しかった あの女子高生は一体どんな気持ちだったのだろうか なんとなく分かる様な気もする それを自分で、今の誰よりも高まった性欲で確かめてみたかった それで想い出の舞台であるこの場所に足を運んだ この段階では澄子の性的な興奮は抑えきれなくなっていた 期待に胸が高鳴り、頭の奥がチリチリするような気がした 景色は色鮮やかに見え、自分の動作が全て緩慢に思えた 無意識の内に、自分自身を焦らしているのではないかと思えてきて、自然と笑みが浮かぶ
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