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覚性
第3章 徘徊〜澄子、小帆里〜
小帆里は腕時計をしていなかったし、携帯電話は鞄の中に仕舞っていた だから、小帆里が学校を出てからどのくらいの時間が経過したのか、正確には分からなかった 一時間くらいは経ったのではないだろうか 兎に角、小帆里には途方もなく長い時間だったような気がした 本来なら、20分も歩けば着く距離だった 全身は汗に塗れていた  

ようやく○○富士公園が見えてきた 目的地が見えた事で、小帆里の気持ちは少し落ち着いてきた 尿意を我慢して歩くなんて何年振りだろう ペニスが痛いくらいに勃起し、尿道を圧迫してくれていなかったら、とっくに氾濫してしまっていたに違いなかった 車除けを通り、小帆里はついに公園内に入った ただゴールまではまだ歩かねばならない 小帆里は土の上に出来たアスファルトの道を通り、展望台の頂上を目指した 頂上に続く道は二つある 真っ直ぐに頂上まで伸びる階段と、展望台の周囲を回りながら登って行く坂道のような階段だ 小帆里は急いでいるので本来なら最短距離を選びたかった しかし、真っ直ぐの方の階段は角度が急で、上るためには足を大きく上げなければならなかった 小帆里は下半身を大きく刺激したくはなかった 一方、坂道の方の階段は時間はかかるが、角度はゆったりとしていた 小帆里は今、膝を曲げずに足を引きずるように歩いていた

小帆里は時間をかけてゆっくりと坂道を登って行った やがて公園内を見渡せるようになってくる 広い公園だったが、今日は小帆里以外の人影は見当たらなかった 時折、ロードバイクが小帆里の真下に見える遊歩道を通るくらいだった いつもなら物足りない筈だったが、今日の小帆里は尿意を堪えるのに必死だった 

徐々に下から吹き上げる風が出てきた 小帆里の汗ばんだ体がひやりとした 全身を緊張させながら歩き続け、知らぬ間に疲労が蓄積した小帆里の幼い肉体には心地よい刺激だった まだ展望台までは時間はかかる しかし今日、この公園内には小帆里以外に人はいなかった 小帆里は勃起したペニスを抑え続けていた鞄を腰の横にスライドさせた 抑圧されながら尿意を堪え続けたペニスの緊張が多少緩んだ 長時間正座し続けた後の両足のように全体が痺れていたペニスに今、血液が流れ込むのが分かった 温かい感触が小帆里のペニスの先端まで上って行き、全体に行き渡る 小帆里はペニスに力を込め、迸りそうになる尿意を堪えた
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