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覚性
第3章 徘徊〜澄子、小帆里〜
少女から少し離れて澄子は後を歩く 最初の内は気付かれない様に注意を払っていたが、少女は澄子に一向に気付く気配がない 今でも振り返るだけで少女は簡単に澄子を見つけることができる筈だ 山を螺旋状に登って行く緩やかな階段は、頂上が近づくに連れてカーブが急になって行く 澄子は少女が見えるギリギリの位置を維持していた 自然と距離も近くなってくる

展望台まであと少しという所で、急に少女が立ち止まった 何やら足元を気にしているのか屈んでいる 油断していた澄子は立ち止り、坂道の内側にしゃがみこんだ こうすれば山に隠れることが出来る 澄子は左手を地面に付け体を預けながら、前方の様子を覗う 

すると少女は突然ワンピースの裾を持ち上げて、全て一つに纏めて縛り、脇の下辺りに留めた 鮮烈な赤の下着が澄子の視界に飛び込んできた それは少女の年齢や服装全体の雰囲気と似つかわしくない物だった 澄子やそれより上の年齢の女性でも身に着けるのを躊躇う様な毒々しい赤色で、後ろの切れ込みは大胆で、少女の尻は半分以上見えてしまっていた 澄子は唐突に目の前で始まった事が何なのか、理解が追いつかなかった 澄子がやろうとしていた事を先にやられてしまった奇妙な気分だった しかし、相手に見せ付けたい澄子と違い、向こうは澄子に気付いていない筈だった 一人で何をするというのか ましてや幼い少女だった こんな所で服を脱ぎだす理由はない  

澄子を置き去りにしたまま、少女は下着を脱いだ そして、鞄からハンカチを取り出し、澄子からは見えないがペニスを触っているようだ そして股の下と肛門をゴシゴシと拭っている 少女の、楔で打ち込まれたようにくっきりとした尻の割れ目が澄子を打ちのめす こんな所で自慰でも始めるのだろうか 澄子は膝から落ちそうになった 何が起きてるかは理解出来ないが、澄子は自分の中に、一週間ただ溜め込むだけではなく挑発的に刺激し続けた肉欲が、大きく弾けそうになるのを堪えた もうこの場でペニスを扱き始めたい もしくは少女を取り押さえ、何をしてるか問い質したい 頭は熱くなり、体がまた自分の物ではないような感覚に陥る 息をするのも苦しい 景色に薄黄色の靄がかかる かつてない強力な性衝動が、澄子に様々な選択肢を提示してくる

澄子はまず、制服の臙脂のスカートを捲り上げ、腰の横で一つに縛り上げた 少女の模倣を始めた
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