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覚性
第3章 徘徊〜澄子、小帆里〜
小帆里は展望台の端まで歩んでいく 展望台の周囲は、小帆里の膝くらいの高さの柵がぐるりと囲んでいる 小帆里は肩から提げていた鞄を足元に放り出した 鞄は力なく横倒しになる 小帆里は柵に足を付け、両手を後ろに回してペニスを前に突き出す 固く勃起したペニスを靡かせる程の強い風が横から吹き付けている 小帆里がペニスに力を込めると、白いペニスが少し膨張したように固くなり、微動だにしなくなる 今まで風に負けていたペニスが逆に、風を断ち割って屹立する こうしていると風がペニスを擽る様な快感が、一層強くなる ペニスが風を受け流さなくなることで、空気の摩擦が大きくなる 小帆里はその快感を二度、三度と愉しむ 力一杯閉じられている肛門を、下から突き上げてくるような風が潜り抜けようとしている さっきまでだらしなく伸びきっていた小帆里の陰嚢は、すっかり冷却され縮みがり、風にも揺れずに股間に佇んでいた 縮むことで色彩が凝縮され、ベージュに近い色合いになっている 

小帆里は爪先立ち、両手を尻の辺りに持って行った 右手の人差し指と中指を、左手で握りこみながら後ろで手を組む 腰を突き出し、全身を軽く反らす 小帆里のペニスが空を向いた

小帆里は長時間勃起し続けたペニスの緊張を今、解いた 若干疲れを感じるペニスは一回り小さくなったような気がした 風を断ち割るような固さが、今は和らいでいる 尿意は極限に達した後は苦しみを感じなかった しばらく、小帆里のペニスには何の変化も起きなかった 

ペニスの根元に鋭い熱さが走る 涼しさを感じていたペニスをじんわりと熱が伝わっていく 未曾有の大きな震えが小帆里の全身を襲った 小帆里は反らしていた体を反対に引っ込めざるをえなかった 腰を引きながら胸を隠すように両腕で体を抑える やがて震えが収まった時、小帆里はペニスの先端が暖かくなるのを感じた 尿道から溢れ出た少量の尿が、ペニスの包皮の中に熱を伝わらせる 再び小帆里は腰を突き出し、後ろで手を組んだ 包皮の中に充満した尿が、ペニスを尖らせている包皮の先端から一筋漏れた 激しい風は一瞬でその少量の尿を彼方に攫って行く そしてついに黄色の奔流が、勢い良く射出された それはまるで小帆里の膀胱とは関係なく、地面からポンプで吸い上げられた液体が、小帆里の体内を通過して空中に放出されて行くかのように、見たこともない量と勢いだった
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