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秘蜜に濡れて
第14章 Key to the cage
「里美さん、明日有給ですか?」
「ん?ううん、今夜の最終で帰るよ?あいりは?」
「えっと…」
「攫って来たって事は帰りの事なんか考えてないんだろ?相馬さん、ライブは見てく?」
「私と一緒でいいんじゃない?関係者席の立ち見」
立ち見ならそんなに気も使わないでいられそうかとあいりは頷く。
「相馬さん、ラストまでは見られないけど、新幹線二席確保してあるから、良かったらそれで帰る?」
嘉紀の提案にあいりは躊躇いながらも、申し出を受けた。
「岩崎さんと…何時の間に仲良くなったの?」
本番までの空き時間、撥春は会場のスタンド席に並んで座っていた。
「…私の角膜の提供者が、岩崎さんの彼女さんだったの」
「え…?」
「この前…病院に行った時に偶然会って…それで知ったの、凄く心配して下さって…それで、かな?撥春さんのことも宜しくって言われちゃった」
「…男と二人で会ってたんだ?」
「岩崎さんだよ?断れないよ」
「嘘、なんか嬉しい」
慌てて言い訳するあいりに撥春はこつんと額を合わせた。
「キスしたい」
「此処で…?仕事中ですよ…?」
「だね」
ステージを見つめて他愛ない話をすると、手を繋いでその場を離れる。
「ん?ううん、今夜の最終で帰るよ?あいりは?」
「えっと…」
「攫って来たって事は帰りの事なんか考えてないんだろ?相馬さん、ライブは見てく?」
「私と一緒でいいんじゃない?関係者席の立ち見」
立ち見ならそんなに気も使わないでいられそうかとあいりは頷く。
「相馬さん、ラストまでは見られないけど、新幹線二席確保してあるから、良かったらそれで帰る?」
嘉紀の提案にあいりは躊躇いながらも、申し出を受けた。
「岩崎さんと…何時の間に仲良くなったの?」
本番までの空き時間、撥春は会場のスタンド席に並んで座っていた。
「…私の角膜の提供者が、岩崎さんの彼女さんだったの」
「え…?」
「この前…病院に行った時に偶然会って…それで知ったの、凄く心配して下さって…それで、かな?撥春さんのことも宜しくって言われちゃった」
「…男と二人で会ってたんだ?」
「岩崎さんだよ?断れないよ」
「嘘、なんか嬉しい」
慌てて言い訳するあいりに撥春はこつんと額を合わせた。
「キスしたい」
「此処で…?仕事中ですよ…?」
「だね」
ステージを見つめて他愛ない話をすると、手を繋いでその場を離れる。