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秘蜜に濡れて
第15章 奈落の底
ぼんやりと焦点の合わない瞳で頭だけを動かし、辺りを探る。
「…だ、れ…?」
身体が動かないのは自分の上に見知らぬ男が跨っているからだと気付く。
「誰でもいーじゃん、気持ち良くしてやるよ」
ハッキリした意識が時間を巻き戻す。
昼間、会社に自分宛に掛かったきた一本の電話。
''伊坂との交際を記事にされたくなければ、今夜DiXというクラブに来い、来なければ伊坂とそのメンバーを失脚させる''
向かったクラブで待っていたのが、確かにこの男だ。
外へ出て話そうと言われて、店を出たとこまでの記憶しかない。
「…な…に…?」
今の自分の状況がまだうまく飲み込めないあいり。
「うわ、その顔ヤバいね、唆るわ」
マサキがナオヤの背後から顔を覗かせた。
「…ゃ…ど、いて…」
「分かってないね、これから俺たちと気持ちいい事しようって言ってんの!」
「…ぇ…?」
「嵌められたんだよ」
ナオヤはニヤッと口の端で嗤うと両手であいりのブラウスを引き裂いた。
「いやぁ————っ!!」
「…だ、れ…?」
身体が動かないのは自分の上に見知らぬ男が跨っているからだと気付く。
「誰でもいーじゃん、気持ち良くしてやるよ」
ハッキリした意識が時間を巻き戻す。
昼間、会社に自分宛に掛かったきた一本の電話。
''伊坂との交際を記事にされたくなければ、今夜DiXというクラブに来い、来なければ伊坂とそのメンバーを失脚させる''
向かったクラブで待っていたのが、確かにこの男だ。
外へ出て話そうと言われて、店を出たとこまでの記憶しかない。
「…な…に…?」
今の自分の状況がまだうまく飲み込めないあいり。
「うわ、その顔ヤバいね、唆るわ」
マサキがナオヤの背後から顔を覗かせた。
「…ゃ…ど、いて…」
「分かってないね、これから俺たちと気持ちいい事しようって言ってんの!」
「…ぇ…?」
「嵌められたんだよ」
ナオヤはニヤッと口の端で嗤うと両手であいりのブラウスを引き裂いた。
「いやぁ————っ!!」