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秘蜜に濡れて
第16章 泡沫
カチッと音がする。

「ひ、ああぁっ!」

背中を仰け反らせるあいり。

左手を弄ると、シーツの間から、手の平サイズのコントローラーが出てきた。

ツマミが一つあるだけのシンプルなそれ。

まさかと思いながら、あいりの秘部に手を伸ばす。

「…あぁん…ふ、ぁ…はっ…」

指先が無機質に振動するローターを捉える。

「あいり…これ…抜く?」

こくこくと頷くあいり。

指先で何とか摘まみゆっくりと引き抜く。

「…ふ…ぅ…はぁ…あぁ…」

切なげな声をあげるあいりに、竜は途中で引き抜く手を止めた。

ブブブブ…という鈍い振動が指先に伝わる。

太腿をぴくぴくと痙攣させて、鈍くもどかしい刺激に耐えるあいりは、肌を紅潮させ身体中で快感を求めていた。

その証拠にはしたなくローターを咥え込んだ秘唇からはしとどに蜜が溢れ、竜の手を濡らしている。

「あいり、気持ちいい…?」

「…ん…ゃ、あっ…」

竜は目を細めて耳朶を食むと、ローターを一気に押し込んだ。

「きゃああ…んっ!」

悲鳴の様な声を上げた次の瞬間、全身を震わせた後、竜の胸に倒れ込んだ。

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