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秘蜜に濡れて
第17章 if u are luv
力の抜けたあいりを洗い場に座らせると、ボディソープを泡立て身体を洗った。

汗と体液がすっかり洗い流される。

「りゅう…」

にこっと笑うあいりの瞳は何処か宙を漂い、それがクスリの効果を表していた。

「あいり…」

竜はあいりの右足をそっと手に取る。

「…どうか…忘れてくれ、


…愛してる」

右足の甲にそっと唇を寄せた。













朝を迎えて、夜に沈んで。

あいりが求め続けるだけ、竜は応えた。

止め処なく蜜を零すあいりを時に攻め立て、時に慈しみながら快楽に酔いしれさせた。

あいりの反応が弛み始めると、クスリの効き目が薄れたのだと察した。

「あいり…愛してる」

「りゅう、愛してる」

嘘でも紛い物でもいい。

ただこの時だけ、束の間の…幻で構わない。

深く突かれ、喘ぎと共に倒れ込んだあいりの腰の辺りに唇を寄せるとキツく吸い上げた。

紅い花が一つ咲いた。

あいりが身体を捩ろうとも、其処は鏡無くしては見えはしない。

竜だけが知り得るキスマーク。


深い眠りについたのは月曜日の朝に空が白み始めた頃だった。

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