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秘蜜に濡れて
第17章 if u are luv
「…から、だ…動かなかった…」

竜はあいりの背中を見つめて唇を噛む。

「それは…クスリの所為だから…過剰摂取による副作用がまだ抜けきってないだけだ…」

「でも…」

「律が…教えてくれて、岩崎さんに見つけてもらって…寸でのところで、救い出せた、本当だよ、だから…あいりの思ってる様な最悪の結果にはなってないっ!!」

「律さん…と…岩崎さんが…?」

「会社も家も…岩崎さんが手を回してくれてるから…明日までゆっくりして?」

「…あの…ここには…?私…ずっと、気を失ってたんですか…?」

「…そうだよ」

そう、騙してみせる。

騙して通して、騙しきってあげるから。

早く、1日も早く、全部忘れるんだ。

竜はリビングからあいりの鞄を取ってきた。

「撥春から掛かって来てる」

あいりの表情が不安に翳る。

竜は静かにドアを閉じた。


一人になったあいりはスマホを開く。

日曜日の夕方から、着信とメールが交互に入っていた。

''帰ってきたよ''

''もう寝ちゃった?''

''声聞きたい''

''会いたい''

今直ぐ電話を掛けて声を聴きたいのに、何故がボタンが押せない。

涙は溢れるのに。

愛しさが胸を締め付けるだけで…出来ない。
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