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秘蜜に濡れて
第17章 if u are luv
メールはやっぱり返って来なかった。
昨日帰国してから、何通送っただろう?
電話も何度か掛け、司にストーカーみたいと揶揄された。
日曜日の夜だからとか、仕事が忙しい月曜日だからとか、様々な理由で不安を掻き消そうとしたけれど。
「避けられてるのかな…」
ポツリと消え入りそうな声で呟くと、浩一郎が酎ハイを吹いた。
「うわっ、汚ねー!」
大袈裟に避ける啓介。
「…いや…げほっ…あの撥春から、そんな言葉が出るなんて…」
噎せながら口元を拭う浩一郎。
近くにあったティッシュで、水滴を拭いながらにやにやと撥春を見返した。
「あのって、どの、だよ?」
不貞腐れながら、酎ハイの缶を傾けた。
「家に行けば?」
見ててまどろっこしい撥春に啓介はあっさり提案する。
「知らない…」
「あー…」
浩一郎と啓介は顔を見合わせて肩を竦めた。
「まぁしょうがないよね、この仕事してるとさ」
「浩ちゃん、それ、慰めてないから」
え、マジ?と浩一郎はそっぽを向いた。
「えっとー…あ、竜!竜も呼ぼうぜ!あいつ、どうせ家に居るし!俺呼びに行ってくるわ」
浩一郎は脱兎の如く部屋を飛び出していった。
昨日帰国してから、何通送っただろう?
電話も何度か掛け、司にストーカーみたいと揶揄された。
日曜日の夜だからとか、仕事が忙しい月曜日だからとか、様々な理由で不安を掻き消そうとしたけれど。
「避けられてるのかな…」
ポツリと消え入りそうな声で呟くと、浩一郎が酎ハイを吹いた。
「うわっ、汚ねー!」
大袈裟に避ける啓介。
「…いや…げほっ…あの撥春から、そんな言葉が出るなんて…」
噎せながら口元を拭う浩一郎。
近くにあったティッシュで、水滴を拭いながらにやにやと撥春を見返した。
「あのって、どの、だよ?」
不貞腐れながら、酎ハイの缶を傾けた。
「家に行けば?」
見ててまどろっこしい撥春に啓介はあっさり提案する。
「知らない…」
「あー…」
浩一郎と啓介は顔を見合わせて肩を竦めた。
「まぁしょうがないよね、この仕事してるとさ」
「浩ちゃん、それ、慰めてないから」
え、マジ?と浩一郎はそっぽを向いた。
「えっとー…あ、竜!竜も呼ぼうぜ!あいつ、どうせ家に居るし!俺呼びに行ってくるわ」
浩一郎は脱兎の如く部屋を飛び出していった。