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秘蜜に濡れて
第18章 deep inside
「博嗣さん」
出て行く博嗣を廊下で呼び止めたのは撥春。
「美紅…何かあったの?」
「撥春、俺にもわからない、ただ岩崎さんは美紅を辞めさせろの一点張りで詳しい理由も教えてくれなかったんだ、ただ、美紅は…至極当然の様に受け入れてた」
博嗣は首を捻るばかりだった。
「何かはあったと思う、まぁ、あいつも良い年だからな、今後は事務所の仕事も任せたいと思ってたし、良い機会かもしれないな」
撥春の肩を叩くと博嗣は帰って行った。
スタジオに戻ると、ストレッチと発声を始めた。
一通り流して、綿密に調整していく。
「撥さん、あいりちゃんに会った?」
休憩に入った司と怜二が隣に座り込む。
「…まだ、なんか体調悪いらしくて」
来週末のファイナルへ向けて動き出したばかりだが、撥春の気分は晴れなかった。
日を追う毎にあいりの電話越しの声が、泣いていた声が鮮明になっていく。
「将人、撥春、司、ちょっと事務所に寄っていいか?忘れ物した」
将人の提案で差し入れを買い、事務所に向かう。
突然のメンバーの訪問にスタッフは沸いた。
撥春もみんなの喜ぶ顔に笑みを浮かべた。
コピー機の横を通ろうとした時、手が当たり何枚かのファックスが散らばった。
出て行く博嗣を廊下で呼び止めたのは撥春。
「美紅…何かあったの?」
「撥春、俺にもわからない、ただ岩崎さんは美紅を辞めさせろの一点張りで詳しい理由も教えてくれなかったんだ、ただ、美紅は…至極当然の様に受け入れてた」
博嗣は首を捻るばかりだった。
「何かはあったと思う、まぁ、あいつも良い年だからな、今後は事務所の仕事も任せたいと思ってたし、良い機会かもしれないな」
撥春の肩を叩くと博嗣は帰って行った。
スタジオに戻ると、ストレッチと発声を始めた。
一通り流して、綿密に調整していく。
「撥さん、あいりちゃんに会った?」
休憩に入った司と怜二が隣に座り込む。
「…まだ、なんか体調悪いらしくて」
来週末のファイナルへ向けて動き出したばかりだが、撥春の気分は晴れなかった。
日を追う毎にあいりの電話越しの声が、泣いていた声が鮮明になっていく。
「将人、撥春、司、ちょっと事務所に寄っていいか?忘れ物した」
将人の提案で差し入れを買い、事務所に向かう。
突然のメンバーの訪問にスタッフは沸いた。
撥春もみんなの喜ぶ顔に笑みを浮かべた。
コピー機の横を通ろうとした時、手が当たり何枚かのファックスが散らばった。