この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘蜜に濡れて
第18章 deep inside
「この件、だな?」
撥春は眉を顰め、竜は息を呑んだ。
竜が女性を抱きかかえ、マンションへと入っていく一面の写真とその女性と車に乗り込んで出掛けていく小さな写真。
「これは…あいりだ」
抱き抱えられていて顔は見えないが、車に乗り込む写真に写っている鞄にはあのキーホルダーが写り込んでいた。
「竜、どういうことか説明してくれ」
撥春が竜に問い掛ける。
沈黙を保つ竜。
「竜」
嘉紀も竜を促す。
「…あいりは何て…?」
「何も、ただ…泣いて…会えないって」
竜は机の下で拳を握りしめた。
「じゃあ…俺からいう事はない」
「竜」
嘉紀が諭す。
「あいつが言えない事を俺が言う訳にはいかない」
立ち上がった撥春の椅子が音を立てて倒れた。
「撥春、落ち着け、これは…お前にもショックな内容なんだ、彼女にとっても!」
「岩崎さんも…お前も…博嗣さんも何を隠してるんですかっ?あいつが泣いてるのに…っ!」
声を荒げる撥春に、何事かとメンバーが入って来た。
撥春は眉を顰め、竜は息を呑んだ。
竜が女性を抱きかかえ、マンションへと入っていく一面の写真とその女性と車に乗り込んで出掛けていく小さな写真。
「これは…あいりだ」
抱き抱えられていて顔は見えないが、車に乗り込む写真に写っている鞄にはあのキーホルダーが写り込んでいた。
「竜、どういうことか説明してくれ」
撥春が竜に問い掛ける。
沈黙を保つ竜。
「竜」
嘉紀も竜を促す。
「…あいりは何て…?」
「何も、ただ…泣いて…会えないって」
竜は机の下で拳を握りしめた。
「じゃあ…俺からいう事はない」
「竜」
嘉紀が諭す。
「あいつが言えない事を俺が言う訳にはいかない」
立ち上がった撥春の椅子が音を立てて倒れた。
「撥春、落ち着け、これは…お前にもショックな内容なんだ、彼女にとっても!」
「岩崎さんも…お前も…博嗣さんも何を隠してるんですかっ?あいつが泣いてるのに…っ!」
声を荒げる撥春に、何事かとメンバーが入って来た。