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秘蜜に濡れて
第19章 想傷の真下
「あの…明日…ライブですよね?こんな時間に…ここに居て…いいんですか…?」
恐る恐る尋ねるあいり。
「…あいり、愛してる」
突然の告白にあいりの心臓が跳ねた。
「あいりを…苦しめてるのが俺だとしても…傍にいて欲しいと思う俺は…手放せない俺は…どうしたらいい?」
律の言葉が脳裏を過る。
''傷は治さないまま放置したら、それはきっと他の誰かも苦しめてしまうわ''
「違っ…撥春さんじゃないっ!」
「俺の所為で…」
「違うっ!それは違いますっ…!」
あいりは溢れる涙で撥春を見失う。
「私は…貴方を守りたかったっ…!何も出来ない代わりに…せめて…でも、出来なくて…こんな私が側にいっ…ても…迷惑に…重荷になるだけだって…」
「あいり…」
「でも…わか、れる…なんて…言いたくなくて…ごめ…なさ…い…」
撥春があいりの手を握る。
「あいり…怖かったよな…ごめん…ごめんな…」
「…恐かっ…た…怖かったの…嫌だった…やめてって…言ったのに…っ!」
そっと抱きしめられて、撥春の香りを胸いっぱいに吸い込めばあいりの瞳からは止めどなく涙が溢れ、全てを洗い流していくかの様だった。
恐る恐る尋ねるあいり。
「…あいり、愛してる」
突然の告白にあいりの心臓が跳ねた。
「あいりを…苦しめてるのが俺だとしても…傍にいて欲しいと思う俺は…手放せない俺は…どうしたらいい?」
律の言葉が脳裏を過る。
''傷は治さないまま放置したら、それはきっと他の誰かも苦しめてしまうわ''
「違っ…撥春さんじゃないっ!」
「俺の所為で…」
「違うっ!それは違いますっ…!」
あいりは溢れる涙で撥春を見失う。
「私は…貴方を守りたかったっ…!何も出来ない代わりに…せめて…でも、出来なくて…こんな私が側にいっ…ても…迷惑に…重荷になるだけだって…」
「あいり…」
「でも…わか、れる…なんて…言いたくなくて…ごめ…なさ…い…」
撥春があいりの手を握る。
「あいり…怖かったよな…ごめん…ごめんな…」
「…恐かっ…た…怖かったの…嫌だった…やめてって…言ったのに…っ!」
そっと抱きしめられて、撥春の香りを胸いっぱいに吸い込めばあいりの瞳からは止めどなく涙が溢れ、全てを洗い流していくかの様だった。