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秘蜜に濡れて
第21章 儚いダイヤモンド
鳴り止まない歓声を背中に感じながら、ステージを下りる。

「サイコーっす!!」

貴文が涙目になりながら、タオルを手渡す。

「ばーっか!他人事みたく感動してんじゃねーよ!お前も造った1人なんだぞ?」

竜に肩を抱かれ、貴文は目頭を押さえた。

「明日はこんなもんじゃねーよ!」

興奮冷めやらぬメンバーは足早に控え室へと向かう。

「 正宗さん、俺…帰っていい、かな?」

廊下で正宗を引き留めて告げた一言に、正宗は驚きより寧ろやはりといった様子で頷いた。

「タクシー回しとくから、シャワーぐらい浴びてこい」

「はい!」

満面の笑顔。

何万人をほんの数分前迄熱狂させてた人物とは似ても似つかぬ無邪気な笑みだった。

各々シャワーを浴び、マッサージを受けるメンバーの間をすり抜けるとタクシーに飛び乗った。

深くキャップを被り、ライブから帰る人の列を見つめる。

皆んな笑顔で…撥春は満足していた。

伝染する想いの真裏で求めるもの。

スマホを取り出すとメールを送った。

''今から戻る''

治らない熱を胸に抱えたまま、一分一秒でも速く。

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