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秘蜜に濡れて
第4章 time limit
「あいりちゃん、普通の会社員だよね?」

「は、はい」

「撥春との出会いは?」

「え…っと、仕事…で、かな?」

「へえ〜仕事でねえ」

真はにやにやと撥春を眺める。

「美紅ちゃんが先週来たから、そっちから回して貰えばいーんじゃね?お前の好み、解ってるし」

撥春は無視してTシャツをめくっている。

「あ、買うつもりはなくて、あいりちゃんを見せびらかしに来たってこと?」

無言を通す代わりに、服をめくっていた手が止まる。

「ふーん、お前がねえ、へー」

真は口の端を上げて、組んでいた腕を解くとぐいっとあいりを引き寄せた。

「きゃあ!」

突然の行為にあいりは声を上げ、撥春は振り向く。

「真!お前、何してんだよ!!」

「やべー、お前まじウケるわ」

あいりを奪い返し背中に隠すと、腹を抱えて爆笑する真を睨んだ。
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