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秘蜜に濡れて
第6章 絡まる糸
「おはようございまーす!」
スタジオのフィッティングルームでは橋口 美紅が衣装を整えていた。
アシスタント2人と三人がかりで手早く衣装を着せていく。
「伊坂さん、首元失礼します」
シャツのボタンを上まで留める。
「真の店行ったの?」
「うん、一昨日ね、撥春も?」
「俺は昨日」
美紅はみんなの前では苗字で呼ぶが、プライベートでは名前で呼ぶ。
「ん、やっぱこっちの色で正解だわ」
満足気に腰に手を当てる美紅。
「んじゃバシッとキメてくるわ」
パンッと手を叩いて部屋を出て行く。
すぐ隣のスタジオではフラッシュが焚かれていた。
「浩一郎の次だから」
正宗が横に立つ。
「正宗さん、金曜日のMスタの時スタッフパス、貰えませんか?」
「理由は?」
「柴崎社長に紹介したい人がいるので」
ジロッと撥春を横目で見る。
「一枚だな?」
「はい」
「朝からやけに上機嫌だったのはそれか」
「え?」
顔に手を当てる撥春を鼻で嗤う正宗。
「プライベートが充実してるのは良いことだが、仕事もきっちりこなせよ、取り敢えず、行け」
「はい!」
スタジオのフィッティングルームでは橋口 美紅が衣装を整えていた。
アシスタント2人と三人がかりで手早く衣装を着せていく。
「伊坂さん、首元失礼します」
シャツのボタンを上まで留める。
「真の店行ったの?」
「うん、一昨日ね、撥春も?」
「俺は昨日」
美紅はみんなの前では苗字で呼ぶが、プライベートでは名前で呼ぶ。
「ん、やっぱこっちの色で正解だわ」
満足気に腰に手を当てる美紅。
「んじゃバシッとキメてくるわ」
パンッと手を叩いて部屋を出て行く。
すぐ隣のスタジオではフラッシュが焚かれていた。
「浩一郎の次だから」
正宗が横に立つ。
「正宗さん、金曜日のMスタの時スタッフパス、貰えませんか?」
「理由は?」
「柴崎社長に紹介したい人がいるので」
ジロッと撥春を横目で見る。
「一枚だな?」
「はい」
「朝からやけに上機嫌だったのはそれか」
「え?」
顔に手を当てる撥春を鼻で嗤う正宗。
「プライベートが充実してるのは良いことだが、仕事もきっちりこなせよ、取り敢えず、行け」
「はい!」