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夢を見るころ
第6章 こ
「あの子・・・ハンコをもらいに来たんでしょう?」
「そうだよ」
「玄関でいいじゃない」
「そうだな」
「ハンコをもらいに来たのにお粥なんか作る?」
「だよな」
「何?風邪薬って!彼女のつもり?」
「だよな」
「ポカリも買って来たの?余計なお世話」
「そうだな」
私はこんなに不愉快なのに、なんで篠塚さんは笑ってるんだろう・・・
「篠塚さんの彼女は私なのに!」
「うん。そうだよ」
「何、笑ってるの?家にあげた篠塚さんも同罪だよ!」
「うん。ごめん」
篠塚さんがゆっくりと私に向かって歩き出した。
「電話しないでって言っても、緊急でしょ!」
「だよな」
「私に来てほしくなかったの?」
「まさか」
「じゃぁ電話しなさいよ!」
「うん」
そう言って私を頭からすっぽり覆いつくすように抱きしめた。
「私は彼女なのに!」
涙が出ている事に気がつかなかった。
ゆっくりと身体を離した篠塚さんがパジャマで涙を拭いてくれた。
「ごめん。俺が悪かった」
嬉しそうにそう言うと私に優しくキスをした。
「そうだよ」
「玄関でいいじゃない」
「そうだな」
「ハンコをもらいに来たのにお粥なんか作る?」
「だよな」
「何?風邪薬って!彼女のつもり?」
「だよな」
「ポカリも買って来たの?余計なお世話」
「そうだな」
私はこんなに不愉快なのに、なんで篠塚さんは笑ってるんだろう・・・
「篠塚さんの彼女は私なのに!」
「うん。そうだよ」
「何、笑ってるの?家にあげた篠塚さんも同罪だよ!」
「うん。ごめん」
篠塚さんがゆっくりと私に向かって歩き出した。
「電話しないでって言っても、緊急でしょ!」
「だよな」
「私に来てほしくなかったの?」
「まさか」
「じゃぁ電話しなさいよ!」
「うん」
そう言って私を頭からすっぽり覆いつくすように抱きしめた。
「私は彼女なのに!」
涙が出ている事に気がつかなかった。
ゆっくりと身体を離した篠塚さんがパジャマで涙を拭いてくれた。
「ごめん。俺が悪かった」
嬉しそうにそう言うと私に優しくキスをした。