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きみに鎖を
第2章 ーー
レナの家は貧しい家だった。必要最低限しか稼がない父親に、いつまでも夢を見ている母親。無理矢理高校まで卒業させてもらった。そこは感謝している。卒業式が終わって家に帰ったレナに残された手紙とわずかなお金。
ーーー卒業おめでとう!お父さんとお母さんは夢を求めて旅立ちます。このアパートの家賃溜まってるぶん払っといて。じゃあ元気でねーーー
レナは悟った。もう帰ってこないのだと。自分は両親に捨てられたのだと。絶望する一方、妙に落ち着いている自分がいた。下手くそな字の並んだ手紙を迷うことなくゴミ箱に投げ入れた。
バイト中心の生活。最近やっと滞納していた家賃を払い終え、少し余裕がでてきて。それでもきつきつに詰めた生活をしていた。地味に貯金もしはじめて。両親の二の舞にはなりたくなかったーーー。
「...んぅ...ッ」
身体がやけに熱くて、はっと目を覚ました。途端に感じる快感。カチャリ、響いた音に拘束されていることを知るレナ。
「やあっ」
「...起きたか?おはようレナ。お前は寝ていても感じるんだな?」
嘲りを含んだ言葉に顔が赤くなる。男はレナの秘部に指を這わせ、その水音を響かせた。
「ぁ...やっ..,やめてっ」