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きみに鎖を
第4章 ーーーー
不規則に、規則正しく、機械は動く。深く埋め込まれたディルドが小刻みに揺れはじめ、レナはクッと眉をひそめた。
まずい。このパターンはもどかしく熱をためるやつだ。いや、いっそのこといいのか?下手にイくより、じわじわ来るほうが演技しやすいかも。
演技、といっても大したことはない。ただ、弱弱しく喘ぎ、首を振り、嗚咽を混ぜる程度だ。うつむいていれば奴の顔は見えないし、わたしも見られずにすむ。
「…ふぅぅ…ん……グス、…んっ」
ところで泣きまねをすると本当に出てくる涙はいったいなんなんだろうか。
うつむいてるためそのまま床に落ちていくしずくを見る。ああ、床もぐちょぐちょだ。この男が帰ってきたってことはいま何時なんだろう。もう夜?どれくらいわたし、こんなことされてるのかな。
おなかすいた、のどかわいた。しんどい、くるしい……。
「……レナ?」
「…グスッ」
「顔をみせて」
もちろん従うわけがない。
音を立てて立ち上がり、こちらに手を伸ばす男に構わず瞼を伏せる。手が頬に添えられ、正面を向かされても視線は斜め下のまま。