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きみに鎖を
第4章 ーーーー
まるで人形を相手しているようだ...。
「....わるかった」
ポツリ、思わずもれたのはそんな言葉だった。パチリ、瞬きを一つしてこちらを見上げるレナの瞳を覗き込みながら、もう一度謝る。
わるかった。すまなかった。感情を消さないでくれ。俺はおまえを人形にしたくて連れてきたんじゃない。
「....え?なに、....」
「今日みたいなことはもうしない」
「......」
え?と。突然謝られたレナの頭の中には疑問しか湧かなかった。なに、急に。今日みたいなことはもうしない、それは是非ともそうしてほしいけども。え?意思を尊重してもらえるの?なんで?
「.......えーと、いや、......うん」
随分と気の抜けた返事になってしまった。とりあえず、とはだけた胸元のバスローブを合わせながら、そして開かれた両脚を閉じながら、ポカンと男を見上げる。