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きみに鎖を
第4章 ーーーー
なにが男の琴線に触れたのか。
よくわからないまま口づけを受け止める。唇を触れ合わせ、舌を絡めて、息を吐いて。
「今日はもう寝ようか」
と、初めて男は最後まで致さずにそう言った。名残惜しそうにキスをしながらも、モゾモゾと布団に潜り込みレナを抱き抱える。え、本当に寝ていいの?そう思ったが、聞いたら前言撤回とばかりに襲われそうだったので大人しく目を瞑った。
クタクタの身体はすぐに眠りについた。ここに来て初めて迎えた平穏な夜は、静かにふけていった。