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ある日弟が
第1章 1.
 ガ・・・・・・・・・!





 ガトー・・・・・・ショコラ・・・・だ・・・・と・・・・・!?





 私と旦那は「気持ちは同じ♡」といった心境で顔を見合わせた。



「お口に合うか分かりませんが・・・よかったら・・・」




 達也は緊張した面持ちだ。
 そりゃそうだろう。
 義姉夫婦に気に入ってもらえるかどうかがかかっている大事な場面である。

 私は上ずった声で


「まっ、まぁそんなお気を使わせて気の毒な・・・」


 などと実に平凡な主婦らしく返答しつつ、達也の手から白い箱を受け取り、震える手でソレを台所の小汚いシンクへと運んだ。
 そして包丁を手にして、恐る恐るフタを開け、背後から鼻息荒く固唾を飲んでいる旦那の前で、中身を取り出してみた。
 


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