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鍵の音
第1章 希望は鳴る
「ガキの頃から殴られてばっかで、悔しくて、
むかついて、ギリのオヤジを刺して、
殺しかけてさ、年少入ったけど、
それでもずっと俺は間違ってなかったって思ってた。
でも、いざ年少出て、高校も行ってねぇ、
年少出でろくな仕事もねぇって、食っていくためにこんな仕事して。
手がいつも真っ黒だって先輩に、みんなに馬鹿にされて。
でもな、こんな仕事ですらな、俺は現場の奴らに馬鹿にされんだよ」
陰気な顔が語る。煙草のケムリを吐き出しながら、語る。
「ガッコウ、行ったくらいで、そんなの、どうにかなるの?」
「どうにかなるんじゃなくて、どうにかするんだよ。今までやってこなかったぶん、まともじゃなかったぶん、勉強して、ちょっとでもまともに生きられるようにするんだよ」
むかついて、ギリのオヤジを刺して、
殺しかけてさ、年少入ったけど、
それでもずっと俺は間違ってなかったって思ってた。
でも、いざ年少出て、高校も行ってねぇ、
年少出でろくな仕事もねぇって、食っていくためにこんな仕事して。
手がいつも真っ黒だって先輩に、みんなに馬鹿にされて。
でもな、こんな仕事ですらな、俺は現場の奴らに馬鹿にされんだよ」
陰気な顔が語る。煙草のケムリを吐き出しながら、語る。
「ガッコウ、行ったくらいで、そんなの、どうにかなるの?」
「どうにかなるんじゃなくて、どうにかするんだよ。今までやってこなかったぶん、まともじゃなかったぶん、勉強して、ちょっとでもまともに生きられるようにするんだよ」