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ジェミニの檻
第8章 endgate

「え?いいの?六花、いい?」
「…ぇ…」
いつぶりのデートかわからないのに。
「由岐の部活の事知るいい機会だと思うよ?」
そんなの知りたくもない。
六花は俯いた。
「梢!邪魔すんな!由岐、今日は下見だからさ、また今度な」
渉の鶴の一声で団体は二人から遠ざかっていく。
「合宿って…?」
「7月の最終週に1週間泊まり込みであるんだ」
「泊まりで?」
「試合前の仕上げ」
由岐は目を輝かせて語っている。
こういう由岐を好きになった筈なのに…。
部活なら梢も行くのだろう。
1週間も…。
六花は由岐の服の裾を握りしめる。
「六花?」
「…頑張ってね」
「ありがと!試合、見に来てね」
頷いてはみたものの、六花の心の中には不穏な空気が立ち込めていた。
「…ぇ…」
いつぶりのデートかわからないのに。
「由岐の部活の事知るいい機会だと思うよ?」
そんなの知りたくもない。
六花は俯いた。
「梢!邪魔すんな!由岐、今日は下見だからさ、また今度な」
渉の鶴の一声で団体は二人から遠ざかっていく。
「合宿って…?」
「7月の最終週に1週間泊まり込みであるんだ」
「泊まりで?」
「試合前の仕上げ」
由岐は目を輝かせて語っている。
こういう由岐を好きになった筈なのに…。
部活なら梢も行くのだろう。
1週間も…。
六花は由岐の服の裾を握りしめる。
「六花?」
「…頑張ってね」
「ありがと!試合、見に来てね」
頷いてはみたものの、六花の心の中には不穏な空気が立ち込めていた。

