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ジェミニの檻
第8章 endgate
志貴に背を向けて電話を取った六花。

電話の会話が続いていないことが手に取るようにわかった。

そして、悪戯心が首を擡げる。

向けられた背中に指を這わせた。

びくりと素直な反応に口元が緩む。

今、六花は自分の手の中にいる。

振り向く六花の目が、振ってみせる首が制止を促す。

背中をなぞっていた指をそのまま下へ。

直に座っていた脹脛から膝を掠め、スカートの裾から潜り込ませて、太腿を撫で上げる。

「明日…?…う、ん…」

秘部に辿り着いた布越しのそこはしっとりと湿っていた。

「…っこ、うえんで…?…ぅん…」

上下に擦ると滑りが悪くなっていく。

潤む瞳を覗きこんで、指先で弄ぶと六花は自ら腰を浮かした。

「…わかった…じゃ、あ…明日…」

電話を切る六花。

「…ふ…ぅ…ン…」

上気した頬で俯く六花。

「もう帰らないと」

手を抜くと六花はさっき以上に物欲しそうな顔を上げた。

「…帰る…の…?」

「閉館時間過ぎてるよ、先生に怪しまれる」

六花の身体が疼いてるであろうことは手に取るようにわかるから、そんな台詞が簡単に口をついた。



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