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Black velvet
第6章 革と 金具、そして足枷の先には。
明日の 同伴は、もう予約されている。
それまでは 自由になったわけだ。


アナルにも 中にも
裂傷をつけたわけではないので
ぎしぎしと あちこち痛みはあるらしいが

俺が 簡単にバゲットでつくった
オープンサンドをたべさせた後

鎮痛薬を 通常の半量服用して
カズも そこそこふつうに
歩けるようには なっている。


ならば、と 買い物に
連れ出すことにした。



ここへなら、 手ぶらで来ても
食事もできるし
着替えも置いてあり
好きに使えるpcまである、となれば

借金を早く返したいカズは
バイトをしたい日でなくても
ふらりと 来るようになるだろう。


なんなら 転がりこんでくればいい…と
企んでの 買い物だ。





下着から コートまで揃え
タブレットにもなるノートを買う。


その間 俺は度々、カズの横顔を窺った。
「靴と擦れて 痛くないか?」

「…へいき」


頬の赤らみと、瞳の潤みは
半ば 快感からのようだ。


その足首には 、子犬だった頃の
うちのドーベルマンのために

俺が 趣味のレザークラフトで
作ってやった、首輪が嵌めてある。


紐はさすがに、つけていないが
この後 カズのための足輪と
それに繋げる紐の材料を
買いに寄るつもりだ。








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