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Black velvet
第6章 革と 金具、そして足枷の先には。
「そいつに 今 電話をかけろ」
「でも…」
後頭部の髪を引き
噛みつくように 唇を啜った。
「お前が もっと辛い目にあうのを
俺は 見たくない」
小さなボディバッグを 拾うと
泳ぐ視線を 捕まえて、手渡した。
のろのろと 取り出したスマホに
まず、通話録音のアプリを
ダウンロードさせる。
そしてスピーカーモードで
…呼び出し音。
・
「カズ。 分かってくれた?
俺 本気で「だからって あんな
服を着てないとこ 録画したり…
グラスに 精液いれさせたりするのは
…友達じゃなくない」
必死で 紡ぐ言葉が痛々しいが
されたことは明言しておかなくては
後々 使えない。
「だから、友達以上になろうよ。
そしたら録画も全部 捨てる
実物のほうがいいし」
認めれば、それでいい。
「友達ですら ない」
「は? 誰だ お前」
いきなり 対話の相手が変わって
驚いているが、ここからだ。
「これ以上の接触や
録画したものの悪用は
お前を 犯罪者にする事になる」
「何 言ってんだよ」
「この通話は 録音されている。
なんなら こちらで、この内容の
声紋鑑定を 依頼してもいい」
電話の向こうで
息を飲んでいるのが 分かった。
卑劣な人間は
自らの危険に 敏感だ。
「もう一度 警告しておく。
お前が 自分の手を汚さず
脅迫などした場合でも
俺は その証拠を掴むだけの
資金と 人脈を持っている」
「カズは … あんたの何なんだ」
「今、 そんなことは問題ではないが。
ききたければ 教えてやろう。
あいつは いま、俺のベッドで
俺と 繋がっている」
そして 通話は、こちらから切った。
足枷で 俺と繋がっているカズは
ぼんやりと スマホを受け取り
…それを 手から取り落とした。
「でも…」
後頭部の髪を引き
噛みつくように 唇を啜った。
「お前が もっと辛い目にあうのを
俺は 見たくない」
小さなボディバッグを 拾うと
泳ぐ視線を 捕まえて、手渡した。
のろのろと 取り出したスマホに
まず、通話録音のアプリを
ダウンロードさせる。
そしてスピーカーモードで
…呼び出し音。
・
「カズ。 分かってくれた?
俺 本気で「だからって あんな
服を着てないとこ 録画したり…
グラスに 精液いれさせたりするのは
…友達じゃなくない」
必死で 紡ぐ言葉が痛々しいが
されたことは明言しておかなくては
後々 使えない。
「だから、友達以上になろうよ。
そしたら録画も全部 捨てる
実物のほうがいいし」
認めれば、それでいい。
「友達ですら ない」
「は? 誰だ お前」
いきなり 対話の相手が変わって
驚いているが、ここからだ。
「これ以上の接触や
録画したものの悪用は
お前を 犯罪者にする事になる」
「何 言ってんだよ」
「この通話は 録音されている。
なんなら こちらで、この内容の
声紋鑑定を 依頼してもいい」
電話の向こうで
息を飲んでいるのが 分かった。
卑劣な人間は
自らの危険に 敏感だ。
「もう一度 警告しておく。
お前が 自分の手を汚さず
脅迫などした場合でも
俺は その証拠を掴むだけの
資金と 人脈を持っている」
「カズは … あんたの何なんだ」
「今、 そんなことは問題ではないが。
ききたければ 教えてやろう。
あいつは いま、俺のベッドで
俺と 繋がっている」
そして 通話は、こちらから切った。
足枷で 俺と繋がっているカズは
ぼんやりと スマホを受け取り
…それを 手から取り落とした。