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第2章 オレんち

わたし、円山 美沙子は、明日が誕生日だ。

どうしても、ある人からあるプレゼントが欲しかった。


だから、酔った勢いで行動に出たのに…。


彼は、やっぱりゲームの中の彼と変わらない。


冗談混じりに何度か、プレゼントの事を匂わせた。

だけど、彼は、気付いてくれない。

30歳になる。

その節目は、彼の腕の中で迎えたかった。


こんなに頑張ったのは、何時ぶりだろうか。
あと数時間で、時間はやってくる。
だからだろうか、大胆にも程がある。
会社で気まずくなるかもしれないし、ゲームも止めてしまうかもしれない。

だけど、お酒の力なのか。

引くことが出来なかった。