この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
負い目
第1章
アイスピックを握り締めたまま、テッちゃんが振り返る。
「ほら」
テッちゃんが身に付けているハーパンの中心は、さっきのリョンちゃんと同じような状況だった。
「あんときとおんなじや。おかしくなって、わたしんとこ来てくれって呼ばれるんやから。俺にはどうしようもないわ」
テッちゃんの瞳が、わたしを捉える。
「いまも聞こえたで。おまえ、俺を呼んだやろ。振り向いてわたしを見てって」
がらん、氷が溶けて音を立てて小さく崩れる。
開いたままの花模様の擦りガラスから吹き込む冷たい風が、汗の吹き出すわたしのからだを冷やす。
知らないあいだに空は灰色に澱んで、熱されたアスファルトが雨粒に黒く滲んでいた。
「あー、思い出すな。あの子もあの子も、誰も知らんあの子もあの子もあの子もあの子もあの子もあの子も、みんな、おまえとおんなじ目をしてたな」
夕立の音が、耳の中に響いている。
「ゾクゾクする。その目、思い出すわ。あれ?俺もおまえのせいで、そろそろおかしくなってきたんかな」
巨大な雨雲の色みたいに澱んだ音が。
「いややって?嘘言うなよ。わかるよ。俺のんが欲しいって目してる。みんなそーゆう目をしてた。俺はあの子らに呼ばれたんやで。俺には聞こえるねん。俺に犯して欲しいって叫んでる声が聞こえるねん。俺は呼ばれたから行っただけで、べつに俺はあの子らをどうこうしたいなんて、処女の子らをぶん殴って服剥いで俺のんをぶち込んで、裂けたトコから真っ赤な血流れてるソコをむっちゃくちゃにして、そんで」
「ほら」
テッちゃんが身に付けているハーパンの中心は、さっきのリョンちゃんと同じような状況だった。
「あんときとおんなじや。おかしくなって、わたしんとこ来てくれって呼ばれるんやから。俺にはどうしようもないわ」
テッちゃんの瞳が、わたしを捉える。
「いまも聞こえたで。おまえ、俺を呼んだやろ。振り向いてわたしを見てって」
がらん、氷が溶けて音を立てて小さく崩れる。
開いたままの花模様の擦りガラスから吹き込む冷たい風が、汗の吹き出すわたしのからだを冷やす。
知らないあいだに空は灰色に澱んで、熱されたアスファルトが雨粒に黒く滲んでいた。
「あー、思い出すな。あの子もあの子も、誰も知らんあの子もあの子もあの子もあの子もあの子もあの子も、みんな、おまえとおんなじ目をしてたな」
夕立の音が、耳の中に響いている。
「ゾクゾクする。その目、思い出すわ。あれ?俺もおまえのせいで、そろそろおかしくなってきたんかな」
巨大な雨雲の色みたいに澱んだ音が。
「いややって?嘘言うなよ。わかるよ。俺のんが欲しいって目してる。みんなそーゆう目をしてた。俺はあの子らに呼ばれたんやで。俺には聞こえるねん。俺に犯して欲しいって叫んでる声が聞こえるねん。俺は呼ばれたから行っただけで、べつに俺はあの子らをどうこうしたいなんて、処女の子らをぶん殴って服剥いで俺のんをぶち込んで、裂けたトコから真っ赤な血流れてるソコをむっちゃくちゃにして、そんで」