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負い目
第1章
「さぁ・・・出所してきたからちゃう」
「出所?」
「うん。年少出からの再犯でしばらくケームソ入ってたはずやで」
「ケームソ!なんで!?」
「ゴーカン」
「ゴーカン!?」
「うん。おまえくらいの女をな、犯したうえで、殺したんやって」
ガリガリ君が熱々のアスファルトに落ちてべちゃっと広がる。
「小学生言うたかな。かわいそやったな。最初にヤッた女は死に損ねたらしいから、2回目はちゃんと殺したんやろな。優しいなぁ、テッちゃん。むかしから優しかったもんな。つうか、なぁ、それより、俺んち来いやって。な?」
シヨうや。な?へへへっ。
リョンちゃんの屈託ない笑顔に、リョンちゃんのお母さんとわたしのお母さんの顔が浮かんで消えた。
「出所?」
「うん。年少出からの再犯でしばらくケームソ入ってたはずやで」
「ケームソ!なんで!?」
「ゴーカン」
「ゴーカン!?」
「うん。おまえくらいの女をな、犯したうえで、殺したんやって」
ガリガリ君が熱々のアスファルトに落ちてべちゃっと広がる。
「小学生言うたかな。かわいそやったな。最初にヤッた女は死に損ねたらしいから、2回目はちゃんと殺したんやろな。優しいなぁ、テッちゃん。むかしから優しかったもんな。つうか、なぁ、それより、俺んち来いやって。な?」
シヨうや。な?へへへっ。
リョンちゃんの屈託ない笑顔に、リョンちゃんのお母さんとわたしのお母さんの顔が浮かんで消えた。