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禊(みそぎ)
第1章 慟哭

「姉さん?帰るの?」
彼がベッドに横たわったまま私に訪ねる。
「あら、起こしてしまった?ごめんなさい。」
「そろそろ帰って義母さんのお夕飯の支度をしないといけないし」
そう言いながら私は彼の手を握った。
「兄貴はどうせ遅いんだろ?もう少し一緒にいて欲しいんだ?ダメ?」
悲しい目で私の様子を伺っている。
私は暫し考えて「今日のところは、とりあえず帰ります。」とありきたりな返事を返した。
「・・・・」
しばらく黙っていた彼の表情は寂しそうだったが
少しして「じゃ、送ってくよ」
と、優しく微笑みを浮かべた。
彼がベッドに横たわったまま私に訪ねる。
「あら、起こしてしまった?ごめんなさい。」
「そろそろ帰って義母さんのお夕飯の支度をしないといけないし」
そう言いながら私は彼の手を握った。
「兄貴はどうせ遅いんだろ?もう少し一緒にいて欲しいんだ?ダメ?」
悲しい目で私の様子を伺っている。
私は暫し考えて「今日のところは、とりあえず帰ります。」とありきたりな返事を返した。
「・・・・」
しばらく黙っていた彼の表情は寂しそうだったが
少しして「じゃ、送ってくよ」
と、優しく微笑みを浮かべた。

