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禊(みそぎ)
第2章 虚像
夜の9時を過ぎた頃、お義母さんが眠そうに大きな欠伸をした。

私は「お義母さん眠いですか?お布団に行きますか?」と、訪ねた。

お義母さんは申し訳なさそうに、「じゃ、お願いしようかね」と私に言いながら、英司君に「またいつでもおいで。私は先に寝ますよ。」と言って席を立った。

私は足の悪いお義母さんに肩を貸し、ゆっくり寝室へと歩きだす。

それを見ていた英司君がスッと割って入り、「俺にまかせて」とお義母さんを連れて行ってくれた。

二人の後ろ姿がとても微笑ましかった。

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