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禊(みそぎ)
第2章 虚像
しばらくして戻った彼は帰り支度をしながらこう言った。

「姉さん、いつも母さんの面倒みてくれてありがとう。本当に感謝してる。」

「足がかなり悪くなってるなぁ。本当に自力じゃ歩けないレベルだ・・」

寂しそうに呟く。

「そろそろ帰るよ。俺に出来る事があれば、いつでも電話くれたらいいから。車があれば便利な時もあるだろうし。」

私は「ありがとう。お気持ちだけ頂いときます。」

と答え、彼の上着をハンガーから外して手渡した。

彼は上着をソファーに置き、私の腕を強く引き寄せ抱き締めてくれた。

そしてしばらくの沈黙の後、優しいキスをしてくれた。
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