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禊(みそぎ)
第3章 花火
私は一体、この先何処へ向かって歩いていくのだろう?愛人の家に入り浸りの旦那と、いつまで仮面夫婦を続けていくのだろう?

どうして私は旦那と向き合って、今後の話をしないのだろう?

英司君とこんな関係をいつまでも続けていくのだろうか?

そんな事を考えていると、涙が止めどなく溢れてきた。

英司君が私の涙をそっと拭って、意を決した表情で私に言った。

「兄貴と話すよ。姉さんと離婚してくれって、俺から頼んでみる。もう、姉さんが悲しんでる所は見たくない。」

「えっ?」

思わず私は聞き返した。彼の言った事が、一瞬理解出来ないでいた。

「姉さん、後の事は俺に全部任せてくれないか?」

そう言って私の瞳を真っ直ぐに見つめている。

彼の表情から、それが本気であることは、容易に想像出来た。

私は何も答える事が出来なくて、ただ少し時間が欲しいとだけ伝えた。
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