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作品集
第5章 平成27年8月度…
「野球を始めるのは小学校生活に慣れてからでも遅くはないと思ったし、チームに入ると土日は野球漬けになるので、家族で出かけることが出来なくなる。」「もう少し家族で過ごす時間を楽しみたいなぁと」
それでも晋太郎は、野球をやると譲らない。
そんな頑固な態度が、元高校球児の父にはちょっぴり嬉しくもあり、土日の遊び場は公園ではなく野球場と頭を切り替え、父も少年野球チームのコーチを志願する。「やはり子供のそばで成長を見続けたかった。でもコーチになってみると息子より下手な子供たちがたくさんいて、そっちの指導が楽しくなった。教える喜びを、息子にプレゼントしてもらいました」
晋さんは野球を通じてその仲間たちにたくさんの言葉を残している。
「まずは、挨拶がきちんとできること。謙虚な姿勢を忘れないこと。そして人の話はきちんと聞くこと。たとえ苦手な人の話も謙虚に耳を傾ければ、自分にプラスになるヒントがたくさん潜んでいるんだよ、という話をずいぶんしたんだと思います」

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