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偽善者
第1章 偽善者
「そしてね、言ったんだ。これから俺が何をしても、最後まで声を出さずにいられたら、近いうちに犬をほんとに買ってやるって。そしたらヒカルは喜んで、じゃあ柴犬がいいなんて言ったけど、俺は無視してヒカルの肛門にチンコを突っ込んだ。これはヒカルの肛門じゃなくて悠里の膣なんだって思いながら、割けて血が出てるヒカルの肛門にチンコを出し入れし続けた。でもヒカルはほんとに一度も声を出さなかった。終わって引き抜いたら、ヒカルの肛門はぽっかりと黒い穴が空いたように拡がって、まるでブラックホールみたいだった。そこから流れ出す真っ赤な血が悠里の膣から流れ出ているものだと置き換えて想像すると、興奮が抑えられなくて、結局もう一度したんだ。ほんとに、ヒカルには酷いことをしたよ」



 なのに、また。
 例えば、ランドセルの中とか。
 ノートのあいだとか。



「だから、ヒカルはあの人に笑顔でついていったんだろうね。殴る親や酷い兄貴よりも、自分を一千万で買った、あのヤクザのほうがマシだと言わんばかりに手を強く握って、俺たちに笑顔でバイバイって手を振ってさ」



 いつでもおいで、心の優しいお嬢ちゃん。
 って、いつどこでどんな手段で差し込まれたのか分からないあのおじさんの名刺を見つけるたびに、あのおじさんの声が蘇って。




「そして、別れ際、玄関を出てから、俺に言ったんだ。約束守ってくれてありがとう、ぼくに犬を飼ってくれてありがとう、お兄ちゃんって」




 ラッキーの、クゥンクゥンって鼻を鳴らす音と一緒に、蘇って。




「びっくりしたなぁ。だって玄関を出た廊下のとこに見事な雑種犬が佇んでいたんだから。ヒカルは俺が買ったんだって信じてた。あのヤクザがそう言ったせいかも知れないけど。よかったなーヒカル。約束通り兄貴が犬を飼ってくれて、みたいな感じで。今思うと、もしかして聞かれてたのかな?部屋を覗かれてたのかな?ま、今となってはどうだっていいことだけど。とにかく、ヒカルは何度も俺に礼を言った。俺は苦しかったな。礼を言われるようなことなにもしてないのにって。むしろ約束を守れなかったのにって。ヒカルが欲しかったのは柴犬だったのにって」
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