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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第14章 夢の終わり
 宮殿の偉容が迫っている。ハンと二人で最後に見た夕陽にきらめいていた王宮が脳裡に甦った。
―殿下、心からお慕い申し上げておりました。
 ソナの耳奥でハンの真摯な声音がこだまする。
―私はどこにいても、ソナの幸せを祈っておる。
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