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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第4章 初めての恋
その前は水を汲むのを怠けて隠れてうたた寝をしていて見つかり、鞭打ち五十回の罰を受けた。思い出すと、また鞭打たれた箇所が痛み出す。ソナはそっとチマの裾をめくり、脹ら脛を露わにした。白い膚に無残に走る傷痕は赤く腫れ上がっている。あの鬼尚宮に無情にも鞭打たれた跡である。
「私みたいな水汲み(ムスリ)なんて、どうせ国王さま(サンガンマーマ)の御前に出る機会もないし。これじゃ、張り切って後宮に来た甲斐もないわ」