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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第4章 初めての恋
もちろん、自分のように身分もなく、美人でもない平凡な小娘が王の眼に止まるなど大それたことを考えているはずもない。ただ、国王さまの住まう宮殿に行けば、何かそこで運が開けるような気がして、つてを頼って女官の募集に名乗り出て雇って貰っただけだ。
それこそ王の近くに侍る女官ともなれば選考も厳しいらしいが、いわば下っ端の下女にすぎない水汲みなどは選考もあってなきに等しい。身許保証人さえしっかりしていれば、さしたる審査も受けずに王宮に入れる。
それこそ王の近くに侍る女官ともなれば選考も厳しいらしいが、いわば下っ端の下女にすぎない水汲みなどは選考もあってなきに等しい。身許保証人さえしっかりしていれば、さしたる審査も受けずに王宮に入れる。