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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第5章 真心の証(あかし)~逢瀬は美しく儚く~
娘と過ごした時間はこれまでの人生でかつてないほど、心地良く愉しいものだった。こんな可愛い娘を妻とし、これから先の生涯を過ごせれば、どんなにか幸せなことだろう。
けれど、無理強いはできないし、したくない。ハンの立場をもってすれば、この少女を自分のものにすることは容易い。だが、それでは、彼女は永遠に心を閉ざし、自分を見てはくれない。無欲な娘だから好きになったのに、その無欲さが今は逆に恨めしい。
けれど、無理強いはできないし、したくない。ハンの立場をもってすれば、この少女を自分のものにすることは容易い。だが、それでは、彼女は永遠に心を閉ざし、自分を見てはくれない。無欲な娘だから好きになったのに、その無欲さが今は逆に恨めしい。