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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第6章 恋人の秘密
 膝に包みを乗せ、牡丹色の風呂敷を解く。中から現れたのは綺麗な紙を貼った箱に納まった饅頭だった。丸い形をしたそれは色ごとにきちんと縦に連なっている。白、薄紅、緑、黄と四色の饅頭が整然と並んでいた。
「美味しそう!」
 ソナは嬉しげに言い、ハンを見上げた。
「頂いても良い?」
「もちろん」
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