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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第6章 恋人の秘密
 その声に手を伸ばし、まずは薄紅色の饅頭をひと口頬張った。
「美味しいわ」
 ハンが笑い、自分も白の饅頭をおもむろに掴み囓る。彼はさも美味そうに食べている。ふいに白い歯がチラリと覗いたのに、ソナは慌てて眼を逸らした。
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