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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第6章 恋人の秘密
 ソナはもうかれこれ一刻以上前から鏡を覗き込んでいた。何度白粉(おしろい)を刷いても、右頬の腫れは隠せない。それでも諦め切れずにその箇所だけ白粉を重ねてみた。が、やはり無駄な努力に終わった。
 あれから自室に戻り、すぐに冷やしたのだが、腫れは予想外に酷かった。
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