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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第6章 恋人の秘密
 もしかしたら、ハンが百合が好きだとソナが告げたのを憶えていてくれたのだろうか。室の上手には牡丹色の座椅子(ポリヨ)が置かれ、その前には文机が配置されている。ソナは立ち上がり、その座椅子に座ってみた。背後を振り返ると、繊細に描かれた蓮の花と一対の蝶。
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