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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第10章 昼間の密会
「おお、気が利くな」
 ハンはまだ湯気の立ち上る饅頭を早速頬張った。ハンが眼を見開く。
「そなたは食べぬのか?」
 ソナは微笑んだ。
「旦那さまが美味しそうに召し上がる姿を見る方が自分が食べるより嬉しいのです」
「可愛いことを言うヤツだ」
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