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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第10章 昼間の密会
 ハンは食べかけの饅頭をソナの前に差し出す。ソナが窺うように見るのに、ハンが頷き、ソナは差し出された饅頭をひと口囓った。
「美味しい」
 二人は顔を見合わせ、微笑み合う。ソナはハンの腕に自らの腕を絡め、二人は通りにひしめく様々な露店を眺めつつまたゆっくりと歩き出した。
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