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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第10章 昼間の密会
「今は時間も時間ですし、室なら空いています。どこでも、お好きな室をお使い下さいまし」
 女将に案内されて落ち着いたのは二階の廊下を進んだ最奥の室だった。ここなら人気も気にしなくて良いだろうということで、ハンが同意したのだ。
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