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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第4章 初めての恋
「そ、その、とにかく、ごめんなさい。痛かったでしょ」
 男があまりにも背が高いので、小柄なソナは伸び上がるようにして内官の頬に触れた。
「赤くなっているわ」
 ソナは袖から手巾を取り出し、慌てて井戸端に戻り水を汲み上げて手巾を浸す。固く絞ったそれを内官の頬に当てた。
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