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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第4章 初めての恋
 内官は悪戯っぽく笑った。
「いや、母にも叩かれたことはない」
 それにしても、何と極上の笑顔であることか! やはり、この男は男ではなく女に生まれるべきであったに違いない。女として後宮入りすれば、さぞかし栄達の道が開けたことであろうのに。内心では男を気の毒に思わずにはいられない。 
 知らず男の笑顔に見惚れ、ソナは我に返って小さく咳払いをする。
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